アガルトマーケティング代表の春田です。
Google広告の予算設定は大半の方が1日の予算設定で消化しているかと思います。
運用者の方の中にも共有予算について馴染みのない方も多いでしょう。
今回はそれぞれの違いに触れながら、メリットデメリットについても解説していきます。
共有予算とは?という方には必見の情報です。
Google広告のキャンペーン予算の仕組み(1日の予算と共有予算の違い)
Google 広告では、キャンペーンに 1 日の予算か共有予算を設定できます。1 日の予算は、そのキャンペーンで 1 日に消費する平均費用として問題のない額に設定します。すべてのキャンペーンでの 1 日の平均予算を確認するには、[キャンペーン] タブの [予算] 列をご覧ください。予算を 1 日単位ではなく月単位で計算する場合は、1 日の平均予算に 30.4(1 か月の平均日数)をかけることで算出できます。
解説)予算を消化するにあたって、予算の設定方法には2種類あります。
・1日の予算を設定して管理
・共有予算を設定して管理
1日の予算を設定して管理の場合はキャンペーンがAとBがあった場合に、Aには2000円、Bには1000円=トータル3000円というように、それぞれのキャンペーンを運用者の手によって個別に変更する事ができます。
共有予算を設定して管理の場合は、上記と同様にキャンペーンがAとBがあった場合に共有予算を3000円と設定し、AとBに設定をします。すると、3000円の予算をAとBに自動的に振り分けてくれます。
消費税が入った今、1日あたりの予算を決める為の計算方法
月予算÷1.10(10%)÷30.4
2019年11月現在消費税分も考慮して配信する必要があります。
1ヵ月の予算が10万円だった場合の1日予算の計算方法は下記。
100000÷1.10÷30.4=2990
10万円の予算の場合は2990円が1日の予算になる事がわかりましたね。
Google広告は少額から始めるのがポイント
初めてご利用になる場合、1 日の予算は 1,000~5,000 円程度をおすすめします。新しい予算を適用したら、アカウントでキャンペーンの掲載結果を毎日確認します。
共有予算は、同じクライアントの複数のキャンペーンで 1 日に消費する平均費用として問題のない額に設定します。次の例で、共有予算を使った場合にキャンペーンの掲載結果がどのように最適化されるかをご確認ください。
解説)Google公式も少額からの運用を推奨していますが、それには理由があります。
あまりに大きな予算をGoogle広告にかけた場合、運用者側からすると予算消化が目的となってしまう事があり、
・予算が消化できない為に、コンバージョンがなりにくいと考えられる地域にまでも配信する
・コンバージョンがなりにくいキーワードも追加して消化する
といった事が起こり得ます。
効果を確認する為には、まずは一日の予算を1000円~5000円でみていき、効果に合わせて月予算をあげるというのがいいでしょう。
例
たとえば、1 日の予算が 1 万円で、2 つのキャンペーンに均等に配分するとします。ある日、一方のキャンペーンで表示回数とクリック数が普段よりも少なく、結果として 4,000 円しか使いきれなかった場合、共有予算では、残った 1,000 円がもう一方のキャンペーンに再配分されるため、キャンペーンの全体的な掲載結果を最大限に高めることができます。
解説)全体で5000円消化する必要があった場合に、1日の予算で管理していた際、Aのアカウントで予算が消化されなければ、全体の予算としては未消化となります。
しかし、共有予算の場合であれば、Aのアカウントで消化されない分はBに予算が共有されますので結果として全体予算の5000円を消化することになります。
なので、決められた予算を消化したい際に、自動的に機械が判断して分配してくれる点に共有予算のメリットがあります。
一日の予算のメリットデメリット
1日の予算設定をするメリットは、コンバージョン等の効果がでているキャンペーンを優先して予算をまわすことができる点にあります。デメリットは、各キャンペーンで予算が消化されていないかの確認が必要となったり、個々のキャンペーンの一日予算を設定する手間がかかる事が挙げられます。
共有予算のメリットデメリット
共有予算のメリットは、個別で一日の予算を決めなくて良いので手間が省けて管理が楽な点にあります。キャンペーンを多く分けて管理しているという場合には良いでしょう。デメリットは、効果のでているキャンペーンに重点を置けない点にあります。予算が共有されているので、効果のでにくいキャンペーンに予算が多く配分されてしまったり、特定のキャンペーンに個別で予算配分ができない点にあります。
予算の設定方法はどちらがいいの?
それぞれにメリットデメリットがあるので、どちらとも言えないですが、これはキャンペーンの量や、運用者の運用方法に合わせて設定するといいかと思います。どちらの予算方法で管理したとしても、いつでも変更が可能な為、一旦両方試してみるというのもいいかもしれませんね。
また、共有予算は、必ずすべてのキャンペーンに適用させる必要はなく、A・B・C・Dのキャンペーンの内AとBを共有予算にするという事ができます。
共有予算は、あるクライアントに、共通の目標が設定されたキャンペーンが複数ある場合に有効です。たとえば、年末年始やバレンタイン デーといったイベントに伴う季節限定キャンペーンで、クライアント独自の共有予算を設定し、同じイベントに関連する全キャンペーンの費用に上限を設けることができます。
共有予算には、Google 広告アカウントの [共有ライブラリ] からアクセスできます。
なお、共有予算はキャンペーン グループに属するキャンペーンやテスト対象キャンペーンでは利用できません。
解説)共有予算は、特定のキャンペーンの予算をまとめる事ができることから、イベントに伴う季節限定キャンペーンのような場合にまとめても良いという事ですね。
共有予算はツールと設定から設定変更する事ができますよ。
共有予算の設定手順
Google 広告アカウントにログインします。
ツールアイコン をクリックし、[共有ライブラリ] で [共有予算] をクリックします。
プラスボタン をクリックします。
新しい共有予算の名前を入力し、予算額を設定します。
共有予算にキャンペーンを追加します(省略可)。
[保存] をクリックします。
設定した共有予算は、個々のキャンペーンに適用するまで効力はありません。
各キャンペーンの [設定] ページに移動します。
[1 日の予算] セクションを開きます。
[共有ライブラリから適用] をクリックし、このキャンペーンに追加する共有予算を選択します。
[保存] をクリックします。
共有予算は、共有ライブラリでいつでも編集できます。
今回ご紹介した共有予算と1日の予算に関するGoogle公式情報
今回は下記のGoogle公式情報より、解説いたしました。
https://support.google.com/google-ads/answer/2375454?hl=ja&ref_topic=3121941
まとめ:【Google広告】1日の予算と共有予算の違いとそれぞれのメリットデメリットについて
いかがでしたか?Google広告の予算には1日の予算と共有予算があり、それぞれには違いが存在しメリットデメリットがあるので運用者の管理しやすい方で設定するという事でした。
1日の予算に関しては知っていても共有予算については知らないという運用者の方も多くいらっしゃるので、有益な情報になったのではないでしょうか?
キャンペーンが多く、予算管理が大変だという場合は共有予算の使用も検討されてみると良いでしょう。
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